薄平広樹 出演 舞台「アントニーとクレオパトラ」

うずめ劇場 20周年記念・第28回公演「アントニーとクレオパトラ」に出演します。

薄平にとっては昨年秋の「マクベス」に次いでのシェイクスピア劇への出演となります。オクティヴィアス・シーザー役です。どうぞご期待ください。

【本作について(公式サイトより】
panta rhei
波のように移ろい揺れ動くこの世界で、
人は “一つの道” を求める。
“英雄” は、全てを求める。
『パンタレイ』は、『万物は流転する』という意味のギリシア語で、本公演の合言葉です。この世界は、人間の掌に乗せるには、あまりにも多くのものがありすぎ、あまりにも複雑に絡み合い、あまりにも儚い。晩年のシェイクスピアは、その『世界』をいかにして『舞台』という小世界に乗せ、人々に伝えられるかという難業に挑みかかっていました。本作の登場人物であるアントニーとクレオパトラは、必ずしもロマンティックで英雄的なラブロマンスの主人公ではありません。彼らは手に入れたいもの、守りたいもの、かなえたい願いを抱え込み、そのためにこの移ろいゆく世界にひたすら翻弄され、醜態をさらして人々に侮蔑の眼差しを向けられながらも、なお、敢えて求め続けます。一方、アントニーのライバルであるオクティヴィアス・シーザーは、そうした世界の『煩雑さ』をコントロール可能なもの、単純で明確で厳格なものにおしこめることによって力を得、成功者となります。神が作ったこの世界の混沌をそのままに受け入れ、その中で求めてもがいて破滅したアントニーとクレオパトラ。規格化と合理化で、人間の掌中に収まるまでに縮めた理性的な世界の皇帝になったオクティヴィアス。この対比の中で、世の英雄譚とは一線を画す、シェイクスピアが描きたかった『英雄』像が浮かび上がってくるのです。現代の社会は『オクティヴィアスの世界』と言えるでしょう。うずめ劇場の「アントニーとクレオパトラ」は、もうひとつの可能性と、それに向き合う勇気に気づかせてくれる、シェイクスピアからのメッセージをお届けします。

◆ペーター・ゲスナーの『旅人三部作』について
うずめ劇場第26回公演からの3公演を、三部作と位置づけ、今回はその完結編となります。「砂女←→砂男」(安部公房・E.T.A.ホフマン)、「喜劇だらけ」(ネストロイ)はいずれも、理想的(すぎる)生き方を求めて、現実に抗う異邦人の姿を描いたものです。『正しい』と当然に受け入れる自分の常識と、『誤りだ』と疑わずに目をそらす偏見との二極に陥りがちな社会に対し、そんな自分の当然さを疑う可能性を『別世界』『異邦人』『理想と現実』といった要素を用いて投げかけてきました。本作「アントニーとクレオパトラ」は、これらに共通するテーマを含む作品であり、その最も古典的で典型的なもののひとつです。作中の主人公たちと同じく、自身も『理想を求める異邦人』であるゲスナー入魂の一作です。

◆ペーター・ゲスナー プロフィール
(Peter Goessner 1962年~)
旧東ドイツライプツィヒ生まれ。国立ベルリン俳優学校エルンスト・ブッシュで学び、ハレのターリア劇場で4年間演出、俳優を務める。1993年に来日し、北九州市を拠点に劇団うずめ劇場を旗揚。2000年、第1回利賀演出家コンクールにおいて「紙風船」(岸田國士作)で最優秀演出家賞を受賞。2008年~2011年、調布市せんがわ劇場芸術監督。現在は桐朋学園芸術短期大学演劇専攻科教授を務める。2009年より、プロジェクト・ナッター プロデュースによる演劇活動を展開。ザ・スズナリなど都内複数箇所で公演を行ってきた。また、近年ではオペラの演出も行うなど、活動の範囲を広げている。

◆うずめ劇場 プロフィール
1995年、旧東ドイツ出身の演出家ペーター・ゲスナーにより、北九州にて設立。
1996年4月旗揚げ公演「わが友ヒットラー」(作:三島由紀夫、演出:ペーター・ゲスナー)。
北九州を拠点に活動を続け、2007年、東京に移転。
ゲスナー氏による本格的な演劇メソッドを基盤に舞台創造を展開。アングラ演劇から、海外の古典、現代演劇の初訳初演など、幅広い戯曲を翻案・上演してきた。
神社の境内、寺の本堂、ホテルのテラスなど様々な空間での芝居作りを行う。
2000年、第1回利賀演出家コンクールで最優秀賞を受賞。
2004年、「夜壺」(作:唐十郎)でカイロ国際実験演劇祭(CIFET2004)に招聘され、エジプトで初の海外公演を実現。
2007年「Antigone@Japan」で、ドイツ・ライプティヒのOHAYO!JAPANフェスティバルに招聘され、好評を博す。
2007年にゲスナーが調布市せんがわ劇場の芸術監督就任のため多忙をきわめ、2009年以降劇団としての活動は休止していたが、
2011年11月に2年ぶりの新作「エレベーターの鍵」(作:アゴタ・クリストフ、演出:ペーター・ゲスナー)を初台レインボーコートにて上演。東京で活動する劇団として、新たなスタートを切った。

“異邦人演出家” ペーター・ゲスナーが満を持して贈る!
世界が裏返る、誰も見たことがない「アントニーとクレオパトラ」!

歴史と伝統と神の大国家、エジプト
海を越えて領土を広げる軍事大国ローマ
野蛮な文明人と文明的な野蛮人が、
混沌とした世界で愛をカタり合う?!

うずめ劇場 20周年記念・第28回公演「アントニーとクレオパトラ」(←公式サイトの本作のページをlink!)
原作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出・上演台本:ペーター・ゲスナー

【日程】
10/25(火)~30(日) 両国・シアターX(カイ)

10/25(火)18:00
10/26(水)13:00 / 18:00
10/27(木)13:00 / 18:00
10/28(金)18:00
10/29(土)13:00 / 18:00
10/30(日)11:00 / 16:00

【チケット一般発売日&料金】
一般発売日:チケットぴあにて5月より既に発売中です。
料金(前売・当日共):一般前売 4.500円 一般当日 5.000円 学生 3.000円

◆チケット取り扱い:うずめ劇場、チケットぴあ
◆薄平広樹 専用予約フォームは こちら (←ご予約は是非こちらからどうぞ!)

お問い合わせ:info@uzumenet.com

【出演】
内野 智
後藤まなみ(うずめ劇場)
大川潤子
小川剛生(演劇集団 円)
上河内啓志(文学座)
佐藤 滋(青年団)
薄平広樹(プリッシマ)
はたやまよしみ
河内大和(カクシンハン)
原口紘一
小島彰浩
竹本優介
河村岳司(劇団AUN)
小林 毅
篠田 竜(うずめ劇場)
松尾容子(うずめ劇場)

【スタッフ】
ドラマトゥルク:松岡和子、布施有菜
舞台美術:石原 敬
舞台監督:伊達一成
衣装:月岡 彩
映像:浜島将裕
作曲:佐藤賢一
照明:桜井真澄
音響:藤平美保子
演出助手:布施有菜、小林 毅
宣伝美術:長田咲紀
ガイドブック:棚橋なもしろ、藤澤 友
票券:Real Heaven
広報:小野寺愛
制作:藤澤 友
主催:うずめ劇場
助成:芸術文化振興基金
制作:うずめ劇場、Real Heaven

【会場】 ※劇場名に公式サイトをリンクしています。
シアターX(カイ) 地図は こちら
墨田区両国2-10-14 両国シティコア内 TEL:03-5624-1181 Email:info@theaterx.jp
※JR総武線両国駅西口改札を出て、左へ徒歩約3分。都営地下鉄大江戸線両国駅A4・A5出口徒歩約8分。上記地図をご参照のほど。

公演の概要、チケット取り扱いなどの詳細は、うずめ劇場のサイト をどうぞご覧ください。フェイスブックは こちら です。